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2002年11月 讃岐舎倶楽部主催で初の「大黒柱伐採ツアー」を開催しました。以来毎年、秋に「仲南の森」を舞台に開催しています。香川県にも少ないながらも檜や杉の森があります。他県同様、間伐がされずに荒れた山も多いのですが、林業家の手によって管理がなされ循環している理想的な山も存在します。そんな知られざる林業の現場を一般の人にも体験してもらいたいと考え「伐採ツアー」をはじめました。
香川県にも素晴らしい檜や杉の山があること、数少ないながら林業家が息づいていること、建築用材になる木が長い年月をかけて育てられていること、人工林は天然林と違い間伐や枝打ちなど人の手が入らないと荒れてしまうこと・・・そんなことを通して国産材・地域材を使うことの意義を体で感じてもらえればと思っています。
住まい手さんご家族や参加者の見守る中で伐り倒された檜や杉の一本の木からは、大黒柱を含め3〜5本の柱がとれます。設計に合わせた木取りをしますので無駄なく使い切ることが出来ます。住まい手さんご家族にとっては一生の想い出になるとともに、大黒柱はご家族の歴史を刻み続けていきます。
秋の「伐採ツアーイベント」以外でも、ご希望があれば伐採体験をすることが出来ます。
家をつくる際のひとつの貴重なプロセスとして「大黒柱の伐採」を考えてみませんか?お問い合わせ下さい
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仲南の森 風景 |
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枝打ち体験 |
「間伐」や「枝打ち」は人工林を管理していく上でとても大切な作業です。間伐することで木の生長を促し、枝打ちは節の少ない良材をつくります。伐採ツアーの参加者に檜の森で枝打ちの体験をしてもらいました。林業の仕事の一部を実際に肌で感じてもらえます。枝打ちを終えた森は日の光が差し込み枝打ち前とはぐっと明るくなり、周りの空気が変わるのがわかります。こうして木は健全な成長をしていくんだと・・・
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丸太切り |
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薪割り |
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土場(どば) |
土場と呼ばれる豊田さんの作業拠点です。バスを降り伐採ツアーはここからが本番です。昼食をとったり「丸太切り」や「薪割り」も・・・。ツアーにはいろんな人が参加してくれます。香川県の林業関係者の方々や新聞記者、アナウンサー、陶芸家や漆芸家、造形作家・・・。土場はひとときのコミュニティの場所でもあります。
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神儀 |
伐採前に行うちょっとした儀式です。「塩」と「米」そして「日本酒」で根元をお清めします。「斧入れの儀」では住まい手さんに斧を入れてもらいます。
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そして・・伐採 |
2002年に初めて伐採現場に立ち会ったというクラブ代表は「これまでにいくつもの木造住宅の設計に携わってきましたが、この現場を見ずには木造住宅を設計する資格はないとさえ思いました。それほど衝撃的なな体験でした。建築に使用される木材がどこで生まれ育ったのか、どのような環境の森でどんな形で立っていたのか、それを知らずに柱や梁を決めていくことは、まるで魚の切り身しか見たことのない都会の子供と同じではないかと思いました。木造建築に関わる人は一度は見ておかねばならない光景だと・・・・」と言います。
数十年の樹齢の檜や杉の木が、林家 豊田均氏の手によって伐採され次なる使命が与えられます。歓声と共に倒れる瞬間は何度見ても劇的、感動の一瞬です。
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切り株 |
切り株からは檜の香りが周囲を包みます。山に感謝です・・・
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スーパーやまびこ号 |
林野庁長官賞も受賞している「Super Yamabiko」。玉切りした丸太を運び出す優れものです。なにしろ豊田さんはほとんど一人でこの山の仕事をしているのですから・・・ やまびこ号活躍の様子はコチラ
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取材風景 |
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大黒柱へ |
伐採された原木はそれぞれの設計に合わせたサイズで玉伐りされ、製材されます。讃岐舎など「木の家」の柱として新たな生命を吹き込まれるのです。
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中央の3本共、仲南で伐採した檜 |
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よく手入れのされた森からは節の少ない上品な良材がとれます。通し柱(檜)。
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床柱としての使用例(檜)
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中央の柱(檜)。 シンボリックな独立柱として |
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最先端部を吹抜スペースに「木登り柱」として利用しました。小枝を残した丸太は森の中にいるようなイメージ。 |
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こちらも先端部の有効利用。玄関のコート掛。 |
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屋外のベンチとして利用。 |
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