住まい手ファミリ−といっしょにプレカット工場見学U
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≪ちょっと休憩≫
風情漂う佐川の町中へ行き、老舗のうなぎ屋「大正軒」で舌つづみ。


「せっかくですから、自然乾燥の製材所も見てみましょう。」藤原部長さんが次に案内してくれたのは、北西へさらに20キロほど奥へと入った吾川村にある池川林材さんです。山間ののどかな集落の一角で、加工機械が元気に動いていました。


工場長や職人さんの話に、みんな真剣に耳を傾けます、フムフム...。
昔、テレビでやっていた「働くおじさん」を想い出しました。


工場の裏手には材木を自然乾燥させるための小屋がありました。雨の浸入を防ぎつつ風の通りを良くするため、周囲の壁に「大和貼り」や「鎧(よろい)貼り」といった昔ながらの通気方法を用いています。
材料は、雨や風にとても強い和歌山県高野山のマキです。
里山の自然にひっそりと立つ乾燥小屋に居ると、木が、加工されてからもなお生きて熟成を続けることに
改めて気づかされます。
古い酒蔵やワイン貯蔵庫のような「時間の重み」を感じました。


最後に、佐川プレカットさんが施工を手がけたKさん宅におじゃましました。
高知の杉と土佐和紙をふんだんに使った、まさしく「近くの山の木で建てた家」です。
「最初、ムクの床にキズが付くのを気にしてたんですが、そのうち気にならなくなりました。今は付き放題です。」

「どれどれ...。あっ、ほんとだ。でも気にならんねぇ。」
これから新生活が始まるFさんにとって、Kさんの暮らしぶりはとても参考になったようです。
余った床材を棚板として使ったり。砂場のスノコのフタは猫よけで、ご主人さんの傑作DIYです。


≪お知らせ≫
Kさんご一家のHPあります。 家づくりのスタートから、建築途中・入居から今に至るまでを綴ったたいへん面白く興味深い内容です。いちど覗いてみてください。
http://k.voxx.jp/house/


午後3時半、スケジュールは無事終了。いつしか雨は止んでいました。どしゃ降りの中、はるばる高知まで来てくださったFさん、お疲れ様でした。案内をして頂いた佐川プレカットのみなさん、池川林材のみなさん、Kさんご一家、たくさんの方のご協力があり、今回の催しはとても充実した内容となりました。うなぎも美味しかったです。

最後にスタッフ一同、ふたたび佐川プレカットへ立ち寄り、Fさん宅の杉の柱が入った乾燥機を眺めて佐川町をあとにしました。出発の時、見送る藤原部長さんの横では乾燥機が蒸気の柱をあげ、それが風にゆられて、まるでこちらに向かって手を振っているかの様でした。

アメニモマケズ、カゼニモマケズ
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