「日本瓦のできるまで」勉強会T

地元香川の土を使って瓦を焼いている(株)請川窯業 請川さんに土の産地から釜までの流れを案内してもらいました。
あまり知られていませんが香川は良い土の産地だということもあり、瓦文化先進県だそうです。特に鬼瓦・棟瓦の多様さは全国に類を見ない地域のようです。

路上観察で有名な赤瀬川原平氏はその著書の中で次のように書いています。

「香川県は瓦の国だ。とくに瓦の名産地かどうかはしらないけれど、歩いていて屋根の瓦が目立つ。特に鬼瓦。棟瓦。普通は鬼なんだろうが、香川では動物、植物、魚、七福神、とにかくいろいろいる。・・古い都なら、どこでも鬼瓦は立派なのが付いている。でもこんなにバラエティ豊かなところははじめて見た。普通は古いしきたり通りの鬼瓦がきちんと付いているだけだが、香川ではそれがどんどん新しく生み出されて、湧き出ているという感じである。」

      開催日時:2003年8月20日(水)PM2:00-PM5:00
      開催場所:香川県観音寺市・三豊郡(山本町、大野原町)
      講師  :(株)請川窯業 代表取締役 請川和英氏
      参加者:「讃岐舎倶楽部」メンバ−3名

三豊郡大野原町の採掘場。雲辺寺登頂の途中にある。
こちらは三豊郡山本町の採掘場。請川さんの所有地だそうです。広大な山裾には無限の良土が埋まっているとか・・
土を採った後。10m以上は良質の粘土層ががあるという。
触ってみるとパウダ−状にサラサラと砕ける。粘土質だがややシルトに近い土だそうです。この微妙な粒径が良質の瓦を生み出す。
三豊郡のこのあたりの地層は三豊層と呼ばれ瓦の製造には最適の土。有名な淡路の地層も三豊層の延長の地層だということです。
なかなかのビオト−プ。
ワラビや土筆には事欠かないとか・・
製造所に集められた土。地元の土と淡路の土を混ぜて使うそうです。
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