住まい手ファミリ−といっしょにプレカット工場見学T
>HOME
行ってきました
高知県佐川町のプレカット工場見学

9月23日秋分の日、香川町にて讃岐の舎を建築中のFさんご一家と、高知県は佐川町の「佐川プレカット工場」へ、ただ今乾燥中の柱や梁を見学に行きました。

朝からあいにくの雨摸様で、前日に想い描いた「秋晴れの南国土佐」のイメージは天気とともに崩れてしまいましたが、賑やかな街道を逸れ、奥まった道を進むにつれだんだんと目の前に迫ってくるヒノキやスギの山々を見上げてみると、頂はモヤで俄かにかすみ、濡れた緑が何とも艶っぽく、さしずめ「木々を育む精霊たちが住むところ」といった神秘的な空気が、そこはかと無しに漂っていました。
 
そんな山風景の裾野に佐川プレカットの工場はありました。
かたわらには木の事務所が設けてあり、慌ただしく稼働する工場の中にあって、憩いを提供しています。

期待通りでした。事務所の中も木の香りでいっぱいです。壁が和紙張りの会議室で、まずは今日一日のスケジュールを確認。右の写真・左奥の女性が、今回案内役をつとめてくれた佐川プレカットの藤原部長さんです。

佐川さん自慢の高温木材乾燥機。従来のモノより短時間で効率良く乾燥させることができ、割れも少ないのが特徴です。現在、国内でわずか3台しかないとのこと。お値段はと言うと....なかなかのものらしいです。

加工場を拝見。ここでは、自社が所有する山から切ってきた木を、乾燥・製材・プレカットまで一環して行うので木材がどんな過程を経て現地までやってくるかが一目でわかります。
 
丸太の皮を削り、四角く裁断したものにプレーナーをかけ表面を整えてゆきます。
乾燥中に内部の水分が蒸発し木が縮むため、ひとまわり大きい寸法で製材しておくのがコツです。
四方同時に削ることができる優秀な機会です。

これがFさん宅のスギの梁。乾燥機にかける前に風通しがよい場所で自然乾燥させているところです。
含水率(内部に含まれる水分の量)は...今のところ15〜20パーセント。おおむね良好ですね。
「これが、おうちになるん〜?」 NEXT